世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

心・考え方

不動明王様が私に教えてくれたこと。

お寺にお参りに行くと、 釈迦如来、阿弥陀仏、観音菩薩、地蔵菩薩、不動明王など、 いろいろな仏像や菩薩像などにお目にかかれることがあります。 私は菩薩様が好きですが、 実は、「不動明王様」のことも気になっています。 ほとんどの仏像に、穏やかな感じ…

海が大きい理由。

海は大きいですね。 海が大きい理由を、 わざわざ考えるということは、 私はしたことがありませんでした。 しかし、『修証義(しゅしょうぎ)』というお経の、 「第四章 発願利生(ほつがんりしょう)」という章の中に、 海が大きい理由を、見つけました。 …

禅語「日々是好日(にちにちこれこうにち)」。

「日々是好日」(または「日日是好日」)は、 喫茶店などで、墨の文字で書かれ、額に入り、 飾られているのを見かけることがあります。 ですので、ご存知の方も多いかもしれません。 また、「日々是好日」は、 「ひびこれこうじつ」という読み方もあると思い…

横浜市の大型マンションが傾いた問題について。

横浜市の大型マンションが傾いた問題についてのニュースが、 毎日流れています。 皆様もご存知でいらっしゃると存じます。 問題の原因は、一部の杭が、 支持層と呼ばれる固い地盤に届いていなかったという、 「旭化成建材」が行った杭打ちの基礎工事にあった…

禅語「主人公」。

「主人公」という言葉は、禅語だそうです。 私は、『ほっこり、やさしい禅語入門』という本を手にするまで、 「主人公」が禅語だとは知りませんでした。 自分が自分の主人公となっていますか? 昔、中国のあるお坊さんは毎日、自分自身に向かって「主人公」…

「生きる」「死ぬ」の関係の、落ち着くところ。

私は、以前、『私は「生きる」と決めて生きています。』という ブログを書かせていただきました。 そこでは、 「寿命が尽きるまで「生きる決心」をして、生きています。」 ということを述べました。 その考えに、やはり、今も変わりはありません。 また、こ…

「蛾」に、「自利利他」を教わる。

私は、以前、「蛾」という文字をみて、 「蛾は、どうして、虫に我なのかな」 「蛾は、相当自分の気持ちを押し通す、我の強い生き物なのかな」 と思ったことがあります。 一応、『漢字源』で調べてはみたものの、 私の疑問に答えるようなことは書かれていませ…

「キサーゴータミーと芥子(けし)の種」のお話。

命あるものに、必ず死は訪れるといいますが、 残された者にとって、この現実を受け止めることには、 どうしても長い時間が必要になることと存じます。 しかし、どれだけ時間が過ぎようとも、 どうしても受け止められない、という方もいらっしゃるのではない…

「大事な人」について。

今年は9月20日からお彼岸に入り、26日に明け、となりますね。 お墓参りに行かれた方、これから行かれる方もいらっしゃることと 存じます。 実は、私は、年1回、私と血縁関係にない 「わたなべさん」という、おじいさまのお墓参りに行っています。 (因みに、…

椅子の背もたれに、よりかかるとき。

安保関連法案が、衆院本会議でも可決…… このあり様、「独裁政治」という感じがします。 野党3党(次世代の党、日本を元気にする会、新党改革)が 法案の賛成側になろうがなるまいが、 「強行採決」であったことには変わりない、と私は思います。 また、その…

「宗教」について。

私は、仏教徒ではありませんが、 仏教の教えの多くに共感するものがあり、仏教好きです。 ただ、仏教好きになった最初のきっかけは、 僧侶が唱えるお経に「心が安らいだ」からでした。 そして、それは、 「仏教を勉強しよう」という気持ちにまで発展いたしま…

「中道(ちゅうどう)」について。

お釈迦様が初めて行った説法のうちの一つに、「中道」があります。 『ブッダの教えがわかる本』(P18.19)よると、 中道は、簡単にいえば極端を避けるということです。お釈迦さまは、出家されるまでは、皇太子として何不自由ない生活を送りました。これは一…

私は「人生を100回繰り返す」予定。

私は、今日明日のことや来年のこと、 時々、もう少し先のことも、考えてみることがあります。 しかし、漠然としたことを申し上げてしまいますが、 私の魂がしたがっていることは、 「もともと、今回の人生で完了する(または達成する)予定では なかっただろ…

「前進すること」について。

東京五輪に関して、新国立競技場の建設費やエンブレムの問題が 起きていますね。 「TOKYO 2020」。 決まった時の、あの盛り上がりが懐かしくなってきます。 出場するであろうアスリートの皆さんのことを思うと、 もう、これ以上、問題が起きませんようにと願…

「悪人正機(あくにんしょうき)」について。

私の好きな本の一つに、『歎異抄(たんにしょう)』があります。 『歎異抄』は、親鸞聖人の説いた教えが、世の中に、 異なって伝わってしまっていることを歎いた(なげいた)、 親鸞聖人の弟子・唯円(ゆいえん)が著したもので、 「東洋の聖書」とも言われ…

私が「懺悔文(さんげもん)」を唱える理由。

私が日々唱えているお経の一つに、「懺悔文(さんげもん)」が あります。 (因みに、「懺悔」は、キリスト教では「ざんげ」と読みますが、 仏教では「さんげ」と読みますので、念のため。) 「懺悔文」は、 「我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう…

くじけないことから、朝顔が咲く。

今日、ある詩を三つ思い出しました。 90歳を過ぎてから詩作を始め、101歳で旅立たれた、 柴田トヨさんという方の詩で、 まず二つ、ご紹介させていただきたいと思います。 「くじけないで」 ねえ 不幸だなんて 溜息をつかないで 陽射しやそよ風は えこひいき…

金子みすゞさんの詩から私が感じたこと。

東日本大震災が発生してから、しばらくの間、 各テレビ局が、番組やCMの自粛を行ったことは、 皆様のご記憶に残っていらっしゃるのではないかと存じます。 そのとき、金子みすゞさんの詩『こだまでしょうか』が よく流れていたと思います。 『こだまでしょう…

「自分の目に頼ること」について。

日本人で、はじめてユング派精神分析家の資格を取得された 河合隼雄先生の『こころの処方箋』という本を、以前読みました。 その本の中に、 「灯を消す方がよく見えることがある」という項があり、 そこには、河合隼雄先生ご自身が、心の中に残り続けている…

「植物」と「人間」について。

私たち人間について、「何をもって人間というのか」は、 いつの時代も、よく考えられてきたテーマかもしれません。 私は、「人間論」という授業を受けたことがあります。 授業で使われたテキストは、一般にも売られている本で、 『人間学 その歴史と射程』と…

「孤独」について。

一人ひとりに身体がある以上、人は、孤独な生きものなのでしょうか。 私は、以前、あることで、一人意見が違って、 「私一人」対「他全員」という状況になったことがあります。 他の人と、少し違うことを思ったり、まったく違うことを思って、 それを口に出…

人は毎朝、「ブッダ」になる!?

「ブッダ」というと、一般的に、お釈迦様のことを指す、 と思います。 私も、仏教の授業を受けるまでは、そう思っていました。 それはそれで、特に、まちがってはいないのですが、 本当は、「ブッダ」というのは「目覚めた人」という意味だそうです。 つまり…

「一艘の小舟」のお話。

以前、仏教の授業を受けたときに、 先生が教えてくださったお話があります。 どこかにきちんと書いてないかと探してみたのですが、 どうしても見つからないので、私の記憶で、 「一艘の小舟」と題して、お話させていただきます。 「一艘の小舟」 むかし、あ…

「改めようとしない過ち」はしない。

論語の学而篇に、 「……過てば則ち改むるに憚ること勿れ」 (……あやまてば、すなわち、あらたむるに、はばかること、なかれ) という言葉があるそうですね (『わかる・使える はじめての論語』P30より)。 これは、「まちがったら、躊躇していないで、すぐに…

「怒ること」について。

「怒ること」は、からだによくないらしいですね。 しかし、からだによくないから、という理由だけで、 私は、「怒ること」をしなくなる私には、ならないと思います。 「怒りをコントロールする」とか、 「怒りたくなければ、怒らなければいい」とか、 あと、…

「責任」について。

人は「責任」を気にしていると思います。 時々、「私の責任じゃないからね」と念を押す人がいますが、 その人も、あとで責任追及をされないようにするために、 そう言っているのではないかと思いますので、 やはり、「責任」というものを気にしているのだと…

「修証義(しゅしょうぎ)」に出てくる、私のお気に入りの箇所。

「修証義」は、曹洞宗で親しまれているお経だそうです。 『お経がわかる本』によれば、 「修は修行、証は悟り、義は意義をあらわす」のだそうです。 また、曹洞宗の在家信者と僧侶のための、 「教化(きょうか)の標準書」にあたるそうで、 正しくは、 『曹…

「八つ当たり」が証明するもの。

「八つ当たり」というのは、 関係のない人に、迷惑をかける行為ですから、 人として、してはいけないことですよね。 何か、嫌なことがあっても、 自制しなければならないことだと思います。 しかし、自分が「八つ当たり」の対象になってしまうことは、 予感…

「許しの対象」について。

一般的に、「許し」は、「よいものとして、すすめられている」 というように、私は感じています。 しかし、許し難いことが起こったならば、 「許せない」と思って当然、と私は思っています。 頑なに、「許さない」とすることで、 損をすることもあるのかもし…

私の、「私の担当者」という考え方について。

私が、「自殺の阻止」を最大の目的として書いた、 『人生に関する私の見解』という本に、 私の、「私の担当者」という考え方について、 述べている箇所(P88・89)があります。 その箇所をここに掲載させていただきます。 「私の担当者」 気がついたときには…