世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

くじけないことから、朝顔が咲く。

今日、ある詩を三つ思い出しました。

 

90歳を過ぎてから詩作を始め、101歳で旅立たれた、

柴田トヨさんという方の詩で、

まず二つ、ご紹介させていただきたいと思います。

 「くじけないで」

 

ねえ 不幸だなんて

溜息をつかないで

 

陽射しやそよ風は

えこひいきしない

 

夢は

平等に見られるのよ

 

私 辛いことが

あったけれど

生きていてよかった

 

あなたもくじけずに

            『くじけないで』(P58・59)より

 

 「溶けてゆく」

 

ポットから

注がれる

お湯は

やさしい

言葉のようだ

 

私の

心の角砂糖は

カップのなかで

気持よく

溶けてゆく

            『くじけないで』(P26・27)より

 

そして、三つ目は、柴田トヨさんが、

色紙に書かれたという4行の詩です(前掲書P233)。

やさしいことば

もらったら

心に朝顔

咲きました

 

私は、くじけそうになっても、

人に、陽射しは等しくふりそそぎ、そよ風が等しく吹いてきて、

そして、

人に、やさしい言葉をかけてもらうと、心の角が溶けていって、

そうすると、

「心に朝顔が、パッと咲く」

ということを思い出しました。

 

心に朝顔が咲く、あの感じ。

 

わくわくするような、あの気持ち。

 

だから、くじけそうになっても、立ち直ることは、

やめられない。

 

このことを、思い出しました。

 

他にも、ご紹介したい詩があるのですが、

またの機会に……。

 

 

本日も、お読みくださいまして、どうもありがとうございました。

 

引用文献

『くじけないで』柴田トヨ 飛鳥新社

 くじけないで 文庫版