世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

「お化粧」について。

ある女性の方のブログにお邪魔したことをきっかけに、

「お化粧」について、書きたくなりました。

 

ということで、本日は、女性向けの内容になるのかな……

と思いましたが、

最近は、お化粧をする男性もいらっしゃるようですよね。

 

また、メイクの仕方や商品を説明するお話ではないので、

お化粧をしない方も、もし、お読みいただけたら、うれしく思います。

 

私は、お化粧をするのが大好きです。

 

私は、お化粧をすると、いわゆる「スイッチ」というのが入ります。

つまり、やる気が出てくるのです。

 

はじめて手にしたお化粧品は「口紅」でした。

 

高校生のとき、はじめて「口紅」をつけて外出。

 

偶然、街で同級生に会い、

「お化粧してるの?」とちょっと驚きながら言われて、

口紅しかしていないのに、お化粧しているように思われた、

ということに気をよくして、

私は、「口紅好き」になっていきました。

 

そして、口紅だけでないお化粧をするようになったのは、

20歳を過ぎてからで、

昨日の疲れが残っている、という朝でも、

今日はどこにも外出しない、という日でも、

お化粧は欠かさずにしていました。

 

そのような日々の中、非常に、非常に、疲れが溜まっていたある日、

「私は、きっと、相当疲れた顔をしているんだろうな」

と鏡で自分の顔を見て……

 

「え?」

 

驚きました。

私は、全然、疲れた顔をしていませんでした。

 

「お化粧の力は、すごい!!!」

 

疲れているのに、疲れた顔をしていなかった、

ということに気をよくして、

私は、かなり「お化粧好き」になりました。

 

 

ここで、以前にも当ブログでご紹介させていただいたことのある、

(90歳を過ぎてから詩作を始められた)柴田トヨさんという方が

書かれた詩を二つ、ご紹介させていただきます。

 「化粧」

 

倅が小学生の時

お前の母ちゃん

きれいだなって

友達に言われたと

うれしそうに

言ったことがあった

それから丹念に

九十七の今も

おつくりをしている

 

誰かに

ほめられたくて

              『くじけないで』P72・73より

 

 「秘密」

 

私ね 死にたいって

思ったことが

何度もあったの

でも 詩を作り始めて

多くの人に励まされ

今はもう

泣きごとは言わない

 

九十八歳でも

恋はするのよ

夢だってみるの

雲にだって乗りたいわ

              『くじけないで』P98・99より

 

 「お化粧」は、見られることに意識があって、

しているものだと思います。

 

鏡の前を通りかかったとき、自分の目に映る自分の顔と、

誰かと出会ったとき、相手の目に映る自分の顔を、

知らず知らずに意識して、

私は、これからも、ずっと、

お化粧を楽しんでいくのだろうと思います。

 

 

お読みくださいまして、どうもありがとうございました。

 

引用文献

『くじけないで』柴田トヨ 飛鳥新社

 くじけないで 文庫版