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世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

戦地は、世界のどこにもなくていい。

豪雨が関東・東北を襲って6日目を迎えた今日、

茨木県常総市で行方不明とされていた15人全員の無事が確認された、

というニュースが流れました。

 

河川の堤防が決壊した後からずっと、

不安を抱えながらも、あきらめることなく救助を待った方々、

そして、懸命な救助と捜索活動を続けてくださった方々に、

頭が下がったままの気持ちでおります。

 

そのような中、安保関連法案の審議が大詰めを迎えている、

というニュースも流れていて……つくづく思います。

 

私は、「救助」という活動以外で、自衛隊員の方々の命が、

危険にさらされるのは……「嫌です」。

 

集団的自衛権の行使には、反対です。

 

突拍子もないことを申し上げてしまうかもしれませんが、

どうしても安保関連法案を阻止できず、

集団的自衛権の行使も可能になってしまうなら、

そもそも自衛隊員がいないから、他国への派遣もあり得ない、

となるように、「自衛隊員の方々が総辞職したらどうか」

などと思ってしまいました。

 

とにかく、安保関連法案は、

「人の命にかかわる大事なこと」

「日本という国のあり方にかかわる大事なこと」

だと思います。

 

これまでの経緯を少し遡って確認してみます。

 

安倍首相は、当初、「戦争の放棄」を謳う憲法第9条を改正して、

集団的自衛権の行使を可能にしようとしていた。

 

しかし、「憲法改正手続」を謳う憲法第96条に則って改正しよう

とすると改正は非常に困難なものであった。

 

だから、この第96条を先に変えようとした。

しかし、このやり方は、憲法改正論者から批判されてできなかった。

 

そこで、安倍首相は、「憲法解釈の変更」によって、

集団的自衛権の行使を可能とする「閣議決定」をした。

 

そして、集団的自衛権の行使を可能とする安保関連法案は、

衆院本会議の可決により、参院へ送られて、今を迎えている……。

 

このような経緯があるわけですよね。

(この経緯は、池上彰氏の『超訳 日本国憲法』を参考にしました。)

 

このように、本来、「憲法を改正」してからにするべきだったことを、

憲法解釈の変更」で可能になっていいとは、とても思えません。

 

また、「憲法解釈の変更」で大事なことが決まってしまうとすれば、

憲法改正の条文の存在意義・価値」が低いものになってしまう、

と思います。

 

憲法の改正が謳われている第96条1項を確認します。

 憲法第96条1項

 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

 憲法の改正は、

・各議院の総議員の3分の2以上の賛成

・国民に提案してその承認を経る(過半数の賛成が必要)

この2点において、非常にハードルが高くなっていると思います。

 

改正が非常に難しい日本国憲法は「硬性憲法」と言われていますが、

集団的自衛権の行使」という大問題を、

憲法改正」よりも簡単な「憲法解釈の変更」という方法で、

可能にしてしまうのは、

「内閣は憲法の条文を軽視した」と言われても仕方がないと思います。

 

私としては、安倍首相が、現在の日本に、

安保関連法案の成立や、集団的自衛権の行使を認めることは、

「どうしても必要なこと」と思っているならば、

最初から、ブレることなく、それを可能にするための「憲法改正」に

力をそそぐべきだったのではないか、と思います。

(私は、現段階において、「憲法改正」に反対の立場ですが。)

 

安保関連法案のことでなくても、抽象的に考えてみても、

目標を達成するための「手段」が軽んじられてしまうと、

その、掲げられた「目標」に「尊さが見えない」という気が、

私はしてきてしまいます。

 

安倍首相は「国際情勢の急激な変化に対応するため」

という発言もされていましたが、

私としては、国際情勢の急激な変化に、

全く気づかずに反対しているわけではないつもりです。

 

その向こう側に、より危険がある、と思っているのです。

 

私は、安倍首相、閣僚、法案に賛成の議員には、

「戦地に行く気があるのですか」と問いたいです。

しかし、行ってほしいとは、全く思っていません。

 

私は、

敵味方をはっきりさせることよりも、

武器を増やすことよりも、

国際社会の中で、

「戦地は、世界のどこにもなくていい」という姿勢と主張を、

よりすすめていく日本を、日本人として求めます。

 

 

お読みくださいまして、どうもありがとうございました。

 

参考文献

超訳 日本国憲法池上彰 新潮社

 超訳 日本国憲法 (新潮新書)