世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

心・考え方

「わが身は小天地」ということについて。

先日(11月24日)は、関東で、 積もるほどの雪が降りましたね。 11月の東京都に雪が降るのは、 54年ぶりのことだったそうですね。 私は千葉県に住んでおりますが、 やはり、バス・電車が遅延・運休し、 雪の影響を受けました。 そして、 いつどこで起こるか…

「誠実な人」について。

今日は、「誠実な人」について、という題で、 記事を書かせていただこうと思います。 実は昨日、はてなさんから 「1年前のブログを振り返ってみませんか。」 という内容のメールが届いていました。 はてなさんは、1年以上ブログを続けていると、 時々このよ…

禅語「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」。

「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」という禅語があります。 『広辞苑』にも、「脚下を照顧せよ」と載っており、 その意味は、 「足もとに注意せよ。真理を外にではなく、自己自身の内に求めよ」 ということだと書いてありました。 また、『ブッダの教えがわか…

「非僧非俗(ひそうひぞく)」について。

本日は、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が、 ご自分に向けておっしゃった言葉と言われている、 「非僧非俗(ひそうひぞく)」について、 述べさせていただこうと思います。 「非僧」は、「僧に非ず(そうにあらず)」=「僧ではない」、 「非俗」は、「俗に非ず(…

努力を楽しく!

昨日(10/6)行われたサッカーの試合で、 (ワールドカップアジア最終予選の日本対イラク戦で、) アディショナルタイムに、山口蛍選手がゴールを決めて、 日本が勝利した!という場面をニュースで見ました。 ゴールまでの間に、何人もの選手がいながら、 ボ…

「到彼岸(とうひがん)」と「お布施」について。

今年は、本日(9月25日)が、彼岸明けでしたね。 お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日として、 それぞれ7日間にわたり行われる日本独自の仏教行事、 ですよね。 ご先祖様を偲んだり、 いつも見守ってくださっていることへの感謝の気持ちを伝えたり、 おはぎ…

「前向きに考えること」について。

※本日は、長めの文章です(文字数は4500字程度です)。 皆様に、許すお時間があるときにお読みいただけたら幸いです。 本日は、「前向きに考えること」について、 述べさせていただこうと思います。 中だるみさせてしまった自分の人生を挽回しようと、 ここ…

「生と死を尽くすこと」について。

本日は、私の好きなお経の一つである、 『修証義(しゅしょうぎ)』というお経から、 私が感じた、「生と死を尽くすこと」について、 述べさせていただこうと思います。 曹洞宗(そうとうしゅう)の開祖・道元(どうげん)禅師は、 仏教の真髄を説くために、…

日々を大切に。

リオでオリンピックが始まっていますね。 いくつかの競技をテレビで観戦しました。 競技そのものだけでなく、 選手の皆さんの、 これから競技を始めるという時の引き締まった表情、 そして、競技を終えた後の、安堵であったり、悔しさであったり、 今の自分…

自分の気持ちを押し殺さない。

私は今、 「自分の気持ちを押し殺さない」ということが、 どれほど大事か、ということを改めて感じています。 私は前回、相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件について、 という記事を書きました。 morimariko.hatenablog.jp 私は、そこで、 「容疑者の行為…

「個の真仏(このしんぶつ)」とは。

私が好きな本の一つに、 『菜根譚(さいこんたん)』があります。 私は、この本の中で、 「家庭に個の真仏あり」 という言葉に出会いました。 私の手もとにあるのは、 岩波書店から出ている『菜根譚』なのですが、 (私の表現をまじえておりますが、) 「家…

「お知らせ」と、「健康と病気について」。

本日は、「お知らせ」と、「健康と病気について」の、 2つのことをお話させていただきたいと思います。 まず、「お知らせ」から。 私は、来週から、 入院及び手術をする予定がございまして、 少しの間(約1箇月間を見込んでおります)、 当ブログをお休みさ…

「対機説法(たいきせっぽう)」について。

今日は、 仏教の開祖・釈尊(しゃくそん)が行ったと言われている 「対機説法(たいきせっぽう)」という説法について、 私の考えを述べてみたいと思います。 『広辞苑』で調べると、「対機説法」とは、 「教えをきく人の能力・素質にふさわしく法を説くこと…

私は「他力も自力も必要」と思っています。

※本日は、長めの文章です(文字数は4000字程度です)。 皆様に、許すお時間があるときにお読みいただけたら幸いです。 今日は、「他力(たりき)」と「自力(じりき)」について、 私の考えを述べさせていただこうと思います。 『広辞苑』によると、 「他力…

禅語「柳は緑 花は紅 真面目」。

今日は、5月に入って4日目ですね。 5月というと、時候のあいさつの文に、 「深緑の候、……」などが使われると思います。 私は、「深緑」という言葉から、 「柳は緑 花は紅 真面目」 (やなぎはみどり はなはくれない しんめんもく) という禅語を思い出しまし…

私は、菩薩様が好きです。

今日は、私の、菩薩様に対する思いについて、 述べさせていただこうと思います。 「菩薩」を『広辞苑』で確認すると、 「さとりを求めて修行する人」と書いてありました。 この「さとりを求めて修行する人=菩薩」には二つの見方があり、 「さとりを開く前の…

禅語「閑古錐(かんこすい)」。

「閑古錐」という禅語があります。 『ほっこり、やさしい禅語入門』(P92)では、 閑古錐(かんこすい)とは、古びて先がまるくなり、使えなくなった錐(きり)のことです。切れ味の悪くなった錐は、道具としては役に立ちません。でも、長い年月を費やし、来…

「如来蔵思想(にょらいぞうしそう)」について。

本日は、仏教にある思想の一つ、「如来蔵思想」について、 私の考えを述べさせていただこうと思います。 (因みに、「如来蔵思想は仏教ではない」という説を耳にすることもありますが、私は「仏教の一思想」と捉えております。) 以前、私が通信制の大学で学…

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」の意味ついて。

少々、タイトルとは違うお話からさせていただきます。 以前、『命は誰のものか』という本を読みました。 この本には、ある問いが載っていました(P31,32)。 少々加工して、ご紹介させていただきます。 問一 いまこの病院には人工腎臓は二台しかなく、二人の…

禅語「挨拶(あいさつ)」。

今日は、「挨拶(あいさつ)」について述べてみたいと思います。 私たちが、日常の中で行っている「挨拶」は、 (ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、) 仏教にルーツがあり、禅語でもあります。 「挨拶」は、本来、 禅僧である「師匠」が「弟子」に…

「人の器の中」について。

「心の大きい人」や「スケールの大きい人」などのことを よく、「器の大きい人」と表現すると思います。 「器」を、『広辞苑』で調べると、 「①物を入れおさめるもの。…… ②事を担当するに足る才能。器量。また、人物の大きさ。」 と書いてありました。 私は…

「挑戦すること」について。

以前どこかで、どなたかが、 自分の力でできる範囲のことしかしないと、 自分はいつまでたっても成長しないのではないかと思う、 とおっしゃっていたのを聞いたことがあります。 私は、自分の力でできる範囲を超えて何かをすることで、 「自分がつぶれてしま…

「善悪の判断」について。

「善悪」は、人がつくったものだから、 誰も、何が「善」であり、何が「悪」であるかを、 はっきりさせられない、と聞くことがあります。 また、「本当は、善も悪もない」ということも耳にします。 そのような考えに共感する点もあるのですが、 現在のところ…

私にとって、「情けない」とは。

私は以前、自分を「情けない」と言っている人を見かけました。 確かにその人は、後ろ向きなことをよく言っていたのですが、 私は、その人を「情けない」とは思いませんでした。 後ろ向きなことを言っているのに、情けないとは思わない…… それはなぜか? と、…

「苦しみと向き合うこと」について。

今年に入ってから、 『ドイツ人禅僧の心に響く仏教の金言100』 という本を読みました。 著者は、ドイツ人禅僧のネルケ無方さんという方で、 彼が影響を受けたという「100」の仏教に関する言葉が この本で紹介されています。 「第四章」は「困難を乗りきるた…

「人生観」について。

2016年を迎えてから7日目となりました。 気持ちを新たにされている方もいらっしゃることと存じます。 そこで、皆様に質問です。 「今、四字熟語を一つ思い浮べてください」 真っ先に思い浮かんだ四字熟語は何でしたでしょうか? 実はこれは(ご存知の方もい…

必ず芽ぶきのときが来る。

年の瀬というこの時期ゆえに、 私は、ある風景を思い出しておりました。 私の好きな本の一つに、 中国の古典『菜根譚(さいこんたん)』があります。 好きになったのは、 『1分間でわかる「菜根譚」』 という解説書的な本を読んでからのことなのですが、 こ…

「月と花」に「等しさ」を感じて。

私の好きな禅語に、「掬水月在手 弄花香満衣」があります。 「水を掬すれば 月 手に在り(みずをきくすれば つき てにあり) 花を弄すれば 香 衣に満つ(はなをろうすれば か えにみつ)」 これは、 「水をすくえば手のなかに月が輝き、 花をつめば誰の服か…

「今を大事にすること」について。

「今を大事にすること」というのは、 私は、よく耳にする言葉です。 いいことだと思っています。 仏教好きな私は、仏教のお話を引き合いに出してしまいますが、 仏教の開祖・釈尊は、 「死後」について語ったことは非常に少なく、 いつも、「生きている今」…

「誰かと一緒の時間を楽しむこと」について。

以前、ユング派分析家であり、心理学者であるの河合隼雄先生の 『こころの処方箋』という本を読みました。 その中にある「一人でも二人、二人でも一人で生きるつもり」 という項は、人が「誰かと一緒の時間を楽しむこと」について、 とても大事なことが書か…