世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

「18歳選挙権」が成立しましたね。

今日、公職選挙法の改正法案が成立して、

とうとう18歳以上の方にも選挙権が与えられましたね。

 

この改正に伴って、他の法律でも、

これまで「20歳」とされていた箇所が、「18歳」に変わるケースが

たくさんあるそうですが、

飲酒や喫煙については、健康と非行の面を考えて、

「20歳」以上のまま変わらないそうですね。

 

前から聞いていましたから、驚きはしませんが、

私としては、「とうとう」という感じです。

 

私は、「年齢」というのは一つの目安のようなもので、

「大人」と呼ばれる人の中にも、非常識な人はいると思っていますし、

「子ども」と呼ばれる人の中にも、大人顔負けの常識人がいる

とも思っています。

 

だから、選挙年齢が「18歳」以上になるのはいいのです。

20歳以上の政治離れが目立っているそうですから、

「18歳の人が選挙に行っているなら、自分も行っとくかな」

などという20歳代が選挙に行くようになって、

投票率が上がるかもしれませんしね。

 

私は、老若男女問わず、「しっかりした人」の意見が、

政治に反映されるなら、とてもいいことだと思うのです。

 

しかし、飲酒や喫煙については、健康と「非行」の面を考えて、

「20歳」以上のまま条文を変えないということは、

まだ、「18歳、19歳」に「非行」の危うさがある

と言っているわけですよね。

そういうふうに、とらえておきながら、

国民の代表を「しっかりとした目で選ぶことができる」と

とらえたかのような決定は、「矛盾している」ように私には見えます。

 

ただ、先程も申し上げたように、

私は、年齢を、一つの目安のようなものと思っていますから、

特に、「年齢」のことを取り上げて意見を言いたいわけではないです。

 

私が、一番に思っていることは、選挙のときに、

立候補者の中から人を選ぶ際の「しっかりとした目」

国民一人一人がもつことのできる改革、のほうが

選挙年齢の幅を広げる改革よりも、

先になされるべきだったのではないか、ということです。

 

私は、現在の、20歳以上の選挙権を有する人たちでさえ、

きちんと、この目をもっているのか、疑わしく思っています。

私自身、自信があるわけではないです。

ですから、「しっかりとした目」をもちたいと思っています。

 

「しっかりとした目」をもたなければいけないという意識さえ

ないまま選挙権が与えられてしまうこと、

「しっかりとした目」をもっていないうちに、

各党の方針や、各議員の意見を聞いてしまうことには、

私は、非常に不安を覚えます。

 

しかし、誰かを選ばなければ、日本の政治は動かなくなります。

だから、誰かを選ばなければならないのも事実です。

 

いつからか、選挙は、二の足を踏みながらの選挙になっている

気がします。

 

本来、年齢はそれほど問題ではなく、

「しっかりとした目」の人に選挙権があって、

だからこそ、選挙の結果が「公平で、正しいもの」になる、

と私は思います。

 

 

お読みくださいまして、ありがとうございました。