世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

「忍辱(にんにく)」について。

久しぶりに記事を更新させていただきます。

令和2年を迎えてから初めての記事になりますが、
記事の更新を予定していた3月が、新型コロナウィルスの猛威で
これほど大変な世の中になっているとは思いもよりませんでした。

そのような中、今年は3月17日に春彼岸に入り、
本日(23日に)彼岸明けとなりました。

このままお彼岸のお話をさせていただきます。

お彼岸は、春分の日秋分の日を中日として、
それぞれ7日間にわたり行われる日本独自の仏教行事ですが、
この期間に(春彼岸・秋彼岸ともに)、
「到彼岸(さとりの世界へいたること)」のために、
特に次の6つの修行をすることがすすめられています。

1.布施(ふせ)…………惜しまず施す(与える)こと
2.持戒(じかい)………戒律を守ること
3.忍辱(にんにく)……苦しみに耐え忍ぶこと
4.精進(しょうじん)…たゆまず努力すること
5.禅定(ぜんじょう)…瞑想によって精神を集中・統一すること
6.智慧(ちえ)…………1~5によって完成された智慧を得ること
(『ブッダの教えがわかる本』P80,81を参照。)
(この6つ修行は「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれています。)

 

実は以前、『「到彼岸(とうひがん)」と「お布施」について。』
という記事を書かせていただいたことがあり、この記事の中で、
以上の6つの修行をご紹介させていただくとともに、
このうちの1つである「お布施」について、
私の思うところを述べさえていただきました。

(ご覧いただけたら幸いでございます) 

morimariko.hatenablog.jp

 

そして本日は、
6つの修行のうちの一つである「忍辱」について、
述べさせていただこうと思います。

「忍辱」とは、「苦しみに耐え忍ぶこと」ですが、
今、新型コロナウィルスに多くの方々が罹患(りかん)し、
たとえ罹患していなくても、その感染拡大に不安を覚え、
不確かな情報に惑わされてしまったり、
経済的なダメージを受けるなど、
多くの方々が否応なしに迫ってくる苦痛に耐え、
何とか乗り越えようとしている姿を思うと、
「忍辱」を経験しているように思えて参ります。

まったく初めての事柄に対して、
どのように対処することが正解なのかは、なかなかわかりません。
ただきっと「こうすればいいのかもしれない」ということを実践し、
この検討と実践を繰り返し続けることも「忍辱」、
なのだろうと思います。

手洗い、うがい、マスク着用、イベント等の中止、学校の休校、
時差通勤、テレワーク、人が多く集まるところには行かないなど……
また、今回のことにかぎったことではありませんが、
十分な睡眠や、適度な運動、バランスのよい食事など、
各自で予防に対する意識を高め、免疫力を高め、
健康に留意することはとてもいいことだと思います。

ただ、私が免疫力に一番の影響力を持っているのは“気持ち”であり、
“気持ち”は自分次第で何とかできるものだと思っています。

マスクが手に入らない、電車に乗らなければならない、
どうしても十分な睡眠時間を設けることができないないなど、
自分ではどうにもならないこともあると思いますが、
やはり、(多くの方々がおっしゃるように、)
“前向きに考える気持ち”は“免疫力を高める”と思います。

前向きに考えることが難しくても、
たとえ弱音を吐きながらでも、
“でも、負けない”と思うことは免疫になると思います。

また、この騒ぎが落ち着いたら、
「ずっとやりたいと思っていたことを、今度こそやろう!」
「行きたいと思っていたあの場所へ、絶対に行こう!」
と思うことも免疫になると私は思います。

明鏡国語辞典』には、「忍辱」について、
「仏教で、六波羅蜜の第三。恥辱や迫害に耐え、心を安らかにすること。忍辱波羅蜜(にんにくはらみつ)。」
と書いてあります。
私は、この「忍辱」の説明が好きです。

私は、耐え忍んで、“心を安らかにする”ところまできて、
「忍辱」は完成なのだと思っています。

いつの日も“気持ち”“心”というものは、
とても大事なものに違いありません。

冒頭のほうで申し上げましたが、お彼岸の7日間というのは、
(特に6つの)修行を行う期間であるわけですが、
そうであるならば、「彼岸明け」というのは、
「修行の一区切り」を意味するようにも思えます。

「忍辱という修行の一区切りがくること」
つまり、「人々が新型コロナウィルスに耐え忍ぶ期間が終わること」
を願って、彼岸明けの今日、記事を書かせていただきました。

世界中の人々に安心して過ごせる日々が戻ってくることを、
心から願っております。


お読みいただきまして、どうもありがとうございました。

 

引用・参考文献

ブッダの教えがわかる本』服部祖承 大法輪閣

ブッダの教えがわかる本―仏教を学ぶ


※次回の記事更新は「7月」を予定しております。
 更新にお気づきいただけましたら、
 そして、皆様のご都合がよろしい時にお読みいただけましたら、
 幸いに存じます。