世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希投手が達成した「完全試合」から、私が感じた「無」について。

いろいろなことが起きている世の中ですが、

本日は以前から記事にしたいと思っていたことを

お話させていただこうと思います。

 

私は今年4月10日、ZOZOマリンスタジアムで、

ロッテ対オリックスの試合を観戦しました。

 

試合は、6対0でロッテが勝ちました。

 

この日、ロッテの佐々木朗希投手が、

ヒットを1本も打たれることなく、

ファーボールを1つも出すことなく、

守備についている味方のエラーもなく、

1人たりとも出塁させなかった「完全試合」を達成したことは、

ご存知の方も多くいらっしゃることと存じます。

 

佐々木朗希投手は、

自己最速タイの164キロを出しながら、

通算100奪三振に到達する投球をしました。

 

そして、

13者連続奪三振NPB史上の新記録)、

合計19奪三振NPB記録タイ)という記録を出しながら、

完全試合達成」(NPB史上28年ぶり)となりました。

NPB日本野球機構

 

試合が始まってまもなくは、

佐々木朗希投手が投げて三振をとっても驚いてはいませんでした。

次の回に投げている時も「また三振だ」くらいに思っていました。

しかしそのうち、「ずいぶん三振とってるなぁ」と思い始め、

とうとう「新記録です!」というニュースが入ってきて、

「おおお~!!!」ということになりました。

 

その時のことを振り返ると、

「野球は最後までわからない」とは言うものの、

「頼む!達成してくれ!」と皆祈りつつも、

完全試合達成の少し前に、“完全試合達成だ”ということを、

誰もが感じ取っていた(もうわかっていた)気がするのです。

 

あとは時が流れるだけ!

 

「凄い場面に居合わせてしまう!」というみんなのドキドキが

球場いっぱいにひろがっていました。

 

そして達成の瞬間に「やったー!」と誰もが言ったと思います。

私も言いました。しかし、あまりにも凄いことが目の前で起きて、

“凄いことが起きた”“私はそれを見た”ということを、

自分にわからせるために、現実を受け止めるために、

言い聞かせるように「やったー!」と言った感じでした。

 

私は、以前ブログで申し上げたことがありますが、

千葉ロッテマリーンズのファンです。

 

コロナ禍になってから、思うように行けない日もありましたが、

ふだんから、ロッテの本拠地であるZOZOマリンスタジアムに、

できるだけ、好きなだけ足を運んで野球観戦を楽しんでいます。

 

実は当初、私は4月10日の野球観戦を予定していませんでした。

しかし、観戦予定であった友人の友人が行けなくなったため、

私が行くことにしたのでした。

 

とても、とても、ありがたいことになりました。

 

完全試合達成」の場面に居合わせたことは、

今までに感じたことのない初めての感覚との出会いがあり、

私にとって、大変貴重な、大変幸せなこととなりました。

 

この日、一緒に観戦した友人との帰り道は、

お互いに「無言」でした。

 

何かの拍子に我に返り、「無言」で歩いていることに気づき、

何か話しかけたいような気もするのですが、

「何も考えられない」ような、「何も考えていない」ような、

何か考えようとしても何も考えていない状態に戻されてしまうような

……とても言葉を発するには至らないという感じでした。

 

また、興奮の余韻を感じつつも、

やけに「心が落ち着いている」という感じでもありました。

 

「満足」したためか、欲求のようなものがない。

 

自分の心境を探ろうとすると、何も無い。

探ろうとしても、「無」の状態に引き戻されてしまう。

 

まるで、「心が聖地に居て浸っている」かのようなのです。

 

結局、私たちは「無言」のまま歩き続けていました。

 

おそらく、友人も同じ心境だったのではないかと思います。

 

幾日か経って、「言葉にならなかったよね」と言い合いました。

 

それで、私は思ったのです。

もしかして、この状態が仏教でいう「無」や「無心」というもの、

なのではないかと。

 

私は仏教が好きですので、

仏教で重んじられている「無」や「無心」というものを、

体験してみたい、体得したいと思っておりました。

(今回の記事で「無」について掘り下げることは致しませんが、

私が思っている「無」は、すべての困難を乗り越えられるほど、

偉大なものです。)

 

また、無理やり「無」になろうと努力したこともありますが、

本当の「無」に至ったことはなかったと思います。

 

また、「無」という心境は、

修行や努力なしでなれるものではないとも思っていました。

 

しかし、「完全試合達成」を目の当たりにした帰り道、

私に起きたあれが「無」・「無心」なのではないか、

「無って、こういうことなんだ!」と思えてならないのです。

 

簡単に申し上げれば、

完全試合を観ると無になる!」と私は思ったのです。

 

少々具体的に申し上げるとすれば、

「心は完全なものに触れると満たされて、(満たされると)無になる」

という感じです。

 

ただしかし、修行して得た「無」でなければ、

それを持続させることは難しいのだろう、と感じています。

 

なぜなら、あれから(完全試合の日から)時が経ち、

私の日ごろの心の状態は「無」ではないのです。

 

それでも、修行したわけでもないのに、

「無」とはどういうものかを一瞬でも体験できたことは、

私にはやはり、とてもありがたいことでした。

 

なぜなら、

あの時の「無」を、思い出そうとすれば思い出せるからです。

心地よい興奮のあとの落ち着きを、再び感じることができるのです。

 

「無」とはどういう状態か、どういう感覚か、

これは言葉で説明することは難しく、

体験・体得するしかないと聞きます。

 

この記事で、私がどのような感覚・状態になったのか、

やはり、うまくお伝えできていないだろうと思います。

しかし、これまでに「無」を体験されたことのない方に、

ぜひ、心地よい「無」の境地を知ってほしいです。

 

そこで私は、スポーツ観戦をおすすめしたいのです!

 

私の場合は野球でしたが、

ご自分の好きなスポーツを観戦し続けることで、

選手の方々から「満足」や「無」を体験させていただく機会が

きっとあると思います。

 

「無」を修行で体得することも、もちろんいいと思います。

しかし、その前にまず一度、一瞬でも、

「無」を味わってしまうのもいいと思うのです。

 

自分の目指すところがわかるとも言えますが、

自分の目指すところを考えるとか考えないとか、

そういうものが無い(だからといって冷めているのではない)

というような「無」の体験を、ぜひ、していただきたいです!

 

少々、野球のお話に戻りますが、

佐々木朗希投手の「完全試合達成」の日に、

対戦チーム・オリックスの福田選手は(3打席3三振でしたが)、

試合後のコメントで“楽しめた”とおっしゃってくださいました。

この日、バッターボックスに立っていたことに、

「満足」を感じたようでした。

 

佐々木朗希投手は、完全試合達成後も好投を続けていましたが、

もちろんながら、ヒットを打たれる日がやってきました。

 

完全試合達成後の佐々木朗希投手から、

初めてヒットを打ったのは、オリックスの福田選手でした。

“楽しめた”とおっしゃってくださった、あの福田選手です。

私はふさわしい方にヒットを打っていただいたと思いました。

 

完全試合の日は、オリックスファンの方々も喜んでくださいました。

とても嬉しく思いました。

 

また、投手ばかりが目立って、捕手が注目されない、

ということがない時代になったと感じています。

 

野球をご覧になる方はやはりご存知だと思いますが、

佐々木朗希投手の投げる球をビタッと受けとめる松川捕手は、

高卒ルーキーですが、今年の開幕戦にスタメンで出場しました。

これは史上3人目のことだそうです。

 

松川捕手は現在18歳ですが、“プロ18年目”と言われるくらい、

実力のある、すでに貫禄もある、これからますます飛躍していく、

頼もしい方です。

 

完全試合バッテリー”である佐々木朗希投手と松川虎生捕手は、

今年のマイナビオールスターゲームにも出場が決まりました!

 

私はこれからの野球観戦も、とてもとても楽しみです!(^^)

 

「(完全試合を観て)無になる」ような、

「心が聖地に居て浸っている」ような心地よい体験が、

皆様にもありますことを心より願っております!

 

 

 

お読みいただきまして、どうもありがとうございました。

 

※次回の記事更新は「2022年11月」を予定しております。

 皆様のご都合がよろしい時にお読みいただけましたら、

とても幸いに存じます。