世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

「前向きに考えること」について。

※本日は、長めの文章です(文字数は4500字程度です)。

 皆様に、許すお時間があるときにお読みいただけたら幸いです。

 

本日は、「前向きに考えること」について、

述べさせていただこうと思います。

 

中だるみさせてしまった自分の人生を挽回しようと、

ここのところ、やる気になっていたのですが、

昔から何かと要領の悪い私は、

自分を忙しくさせてうまくできずにおりました。

 

また、プライベートなことなのですが、

相手を怒らせるという失敗をしたり、

考えるための時間を要したり……、

ということなどで、

今日、久々に記事更新となりました。

 

このような私ですが、

「要領の悪い私」→「一つひとつのことに時間をかける私」

→「そういうことが好きな私」

というふうに、自分自身を見ています。

 

また、時間をかけて取り組んだある一つのことから、

得ることができたものを身に取り込んでいきたい、

とも思っています。

 

よく聞くことではありますが、

「前向きに考えること」はとてもいいことであり、

私もそう思っています。

 

また、世の中に、実際に、困難があっても、

「前向きに考えること」で未来を明るいものにした人がいること

を思うと、「前向きに考えること」は、

「やはりいいことだ」と思えて参ります。

 

特に、私の場合は、ですが、

あれこれ考える(時にはクヨクヨする)ことを通して、

「前向きに考えること」ができるようになる、

という流れを好んでおります。

(クヨクヨも、前向きの一部だと思っています。)

 

しかし、この、「前向きに考えること」というのは、

「前向きに考えること」で、物事は好転していく、

ということを信じている人にとっても、

困難の真っ只中にいるときにはやはり難しい、

ということがあると思います。

 

クヨクヨが前向きの一部だと思っている私でも、

なかなか、そこから脱出できないことがあります。

 

但し、要する時間はケースによってまちまちですが、

結局私は、「前向きに考えること」を選ぶ自分を知っています。

 

実は、もう何年も前のことになりますが

私にとって、それまでの人生で一番の困難を迎えたとき、

試しに、「前向きに考えること」をやめて生きてみたら、

「一層生きにくくなった」ので、

この時以来、このことが、

私の「前向きに考えること」を選択する根拠になっています。

 

また、私は以前、

『生命(いのち)の暗号』という本に出会って、

さらに、「前向きに考えること」を後押ししていただいた、

と思いました。

 

この本の著者・村上和雄氏も、

「前向きに考えること」をすすめていらっしゃいます。

 

先に、この本について、少しご紹介させていただくと、

著者である筑波大学名誉教授の村上和雄氏は、1983年に、

高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功し、

世界的に注目を集めた方です(プロフィールより))。

 

著者・村上和雄氏は、「まえがき」で、次のように書かれています。

  ホルモン系・自律神経系の活躍を支配しているのが遺伝子ですが、それでは遺伝子を操っているのはいったい何でしょうか。

 それぞれの遺伝子は、見事な調和のもとではたらいています。ある遺伝子がはたらき出すと、ほかの遺伝子はそれを知って仕事の手を休めたり、いっそう作業のピッチを上げたりすることで、実にうまく全体のはたらきを調整しています。このような見事な調整が、たまたま偶然にできたとはとても思えません。

 この見事な調整を可能にしているものの存在を、私は一九九〇年ぐらいから「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」と呼んでいます。

つまり、著者・村上和雄氏は、

ヒトの遺伝情報を読んでいると、

それぞれの遺伝子が、見事に調和していることがわかるのだが、

この、見事な調整を可能にしている存在は何者なのか、

この、遺伝子という、生命の精巧な設計図を書いたのは誰なのか、

それは、人間を超えた存在としか思えないではないか。

そして、その存在を「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」

と呼ぶことにした、とおっしゃっているわけです。

 

実は、私は『地球は心をもっている』という本を先に読み、

そこで、『生命(いのち)の暗号』という本の存在を知りました。

 

『地球は心をもっている』という本においても、

村上和雄氏に限らず、世界の科学をリードする学者たちが、

生命の存在ついて、「創造主」や「神」の存在・関与を

仮定しなければならない、とおっしゃっています(P48~53等)。

 

人間を超えた存在、

「創造主」「サムシング・グレート」を科学者が唱える……

このことだけでも、私はワクワクしてきます。

 

(前置きが長くなりましたが、)

このようなことを踏まえて、

『生命(いのち)の暗号』という本の中に書かれていた、

私に、「前向きに考えること」を後押ししてくれた箇所

(とその関連箇所)をご紹介させていただこうと思います。

 

(なお、ご紹介は、私の独断で、

ページの順番通りではなく、また、箇条書き風に変えて、

ご紹介させていただきますので、ご了承くださいませ。)

 

・遺伝子には、

 ONにしたほうがいい(起きていてもらうほうがいい)遺伝子と、

 OFFにしたほうがいい(眠っていてもらうほうがいい)遺伝子が

 ある(P57)。

・遺伝子のはたらきは、

 それをとりまく環境や外からの刺激によっても変わってくるので、

 ご先祖の代から伝わる遺伝子が宿命というわけではない(P17)。

・10代のときと80代のときの遺伝子は(例外を除き)一緒である。

 つまり、基本的に遺伝子は老化しない(P156,157)。

・遺伝子をONにさせる要素には、

 「遺伝子自身」と、「環境」と、「心のはたらき」の、

 3つがある(P156)。

・生まれつき特定の病気になりやすい人が、

 環境因子がよかったために発病しないことがある。

 それは、発病させるはずの遺伝子がONにならずにすんでいる

 と考えることができる(P174)。

・ある環境に巡り合うと、

 それまで眠っていた遺伝子が「待ってました」とばかりに

 活発にはたらき出し、急に人が変わるということがある。

 つまり、遺伝子が目覚めるのである(P84)。

・わるい遺伝子にブレーキをかけ、

 よい遺伝子を活性化する方法として、

 どんな境遇や条件を抱えた人にでもできることといえば、

 心の持ち方である(P180)。

・物事をよいほうへと考える、つまりプラス発想すると、

 いい遺伝子がONになる(P57)。

・体の中の一番の司令塔は遺伝子である。

 従来から言われてきた自然治癒力を発揮する鍵は、

 遺伝子がもっていると私は思っている(P181)。

・昔からいわれている自然治癒力は、

 自分の体が病気を治していると表現されているが、

 遺伝子が命令して治しているとも考えられる。

 つまり、体の中に初めから、そのようなプログラムがある

 ということである(P64)。

・人間はいくつになっても自分の才能を開花させる能力をもっている。

 あることをやろうという情熱と実行力があれば、

 どんなことも可能性はゼロではない。

 それを阻害するのは「もうダメだ」という気持ちだけである。

 つまり、遺伝子のはたらきを阻害するのは否定的な心なのである

 (P158)。

・人間の可能性が無限であるという考え方は、

 私たちの脳が「可能と思ったこと」は可能だということである。

 どんなことも人間が思わないかぎりは可能も不可能もない。

 「空を鳥のようにとべたらいいな」と思ったから飛行機はできたので

 ある(P75)。

・窮鼠(きゅうそ)が猫をかむのは、

 自分のなかにその力をもっているからである(P144)。

・遺伝子からの発想では、人間はこの世に生まれてきただけでも、

 大変な偉業を成し遂げたといえる(P170)。

・私たち人間は宇宙の一部である。

 そして地球の大自然の秩序のなかで生かされている(P226)。

 どんなに不利なことでも、プラス発想でとらえることが大切で、

 ものすごくつらい立場に立たされたようなときでも

 「これは大自然からの何かのメッセージであろう」

 と考えるのである(P229)。

サムシング・グレートは、

 遺伝子からくる生命の連続性から逆算すれば、

 私たちの親の親の元の親のようなものである(P223)。

 そして、親が子供のために悪いことをするはずはない。

 そのように考えると、どんなことも、

 「天からの試練」として受け止められる(P230)。

 また、親たるサムシング・グレートが、わが子の、

 少しは誰かの役に立とうと一生懸命に努力している姿を見て

 喜ばないはずがない(P223)。

・どんな事柄も一朝一夕に成るものではない。

 あきらめずに続けることが、

 物事を成就する最大の秘訣なのである(P246)。

 

ご紹介したい箇所は他にもたくさんありますが、

とりあえず、以上にさせていただきました。

 

特に私は、

(箇条書きの中で太字にさせていただいた箇所ですが、)

昔から言われている、「自分の体が病気を治している」という

その「自然治癒力」が、

体の中に初めからそなわっているということについて、

「体は、プラス発想にできている」

と言ってもいいのではないか、と考えています。

 

だからもし、人が何かをきっかけに自殺を考えると、

体のプラス発想と相容れなくて心が苦しい、

ということになるのではないか、と思っています。

 

人は、生きている途中で、

心が望んでいることとは違う身体になることもあると思いますが、

それでも、もともとそなわっている「体のプラス発想」に、

「心もプラス発想」で合わせることにしたほうが、

つまり、心と体の発想(または波長)を同じくするほうが、

人は、生きていきやすいのではないか、と思うのです。

 

もちろん、逆に、「心のプラス発想」に、

ケガなどをして傷ついた体を合わせるようにして、

「体もプラス発想」にする、

という方向の考えもあって然るべきだと思っています。

 

それでは最後に、私が「前向きに考えること」を選ぶ理由を、

できるかぎり簡単にまとめてみますと……

①世の中に、実際に、困難があっても、

 「前向きに考えること」で未来を明るいものにした人がいること。

②試しに、「前向きに考えること」をやめて生きてみたら、

 「一層生きにくくなった」こと。

③人の体には、もともとそなわっている「自然治癒力」があって、

 プラス発想にできている。だから、心もプラス発想にして、

 心と体の発想・波長を同じにしたほうがいい(生きていきやすい)。

④「自然治癒力を発揮する鍵は、遺伝子がもっている」のだから、

 よい遺伝子をONにできるよう、プラス発想をするのがいい。

 

以上のようになりました。

 

因みに、どのように考えることが「前向き」にあたるのかは、

人それぞれ、場合によりけり、だと思いますが、

世の中の色調が、これまでより、明るく感じるというような、

それくらい自分の気持ちが明るくなれたなら、

それは「前向き」な考え方、と言えるように思います。

 

この「明るさ」は、

あれこれ考える(時にはクヨクヨする)ことを通して、

「前向きに考えること」ができるようになる、

という流れの末に感じたり、

また、どなたかの発するたった一言で瞬時に感じることもある、

と思います。

 

私は、皆様の目に映る世の中の色調が、

より一層明るくなることを望んでおります。

 

皆様の貴重なお時間を割いてお読みいただきまして、

どうもありがとうございました。

 

引用・参考文献

『生命(いのち)の暗号』村上和雄 サンマーク出版

〔文庫〕生命の暗号 (サンマーク文庫)

『地球は心をもっている』喰代栄一 日本教文社

地球は心をもっている―生命誕生とシンクロニシティーの科学