世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

金子みすゞさんの詩から私が感じたこと。

東日本大震災が発生してから、しばらくの間、 各テレビ局が、番組やCMの自粛を行ったことは、 皆様のご記憶に残っていらっしゃるのではないかと存じます。 そのとき、金子みすゞさんの詩『こだまでしょうか』が よく流れていたと思います。 『こだまでしょう…

「自分の目に頼ること」について。

日本人で、はじめてユング派精神分析家の資格を取得された 河合隼雄先生の『こころの処方箋』という本を、以前読みました。 その本の中に、 「灯を消す方がよく見えることがある」という項があり、 そこには、河合隼雄先生ご自身が、心の中に残り続けている…

「植物」と「人間」について。

私たち人間について、「何をもって人間というのか」は、 いつの時代も、よく考えられてきたテーマかもしれません。 私は、「人間論」という授業を受けたことがあります。 授業で使われたテキストは、一般にも売られている本で、 『人間学 その歴史と射程』と…

「孤独」について。

一人ひとりに身体がある以上、人は、孤独な生きものなのでしょうか。 私は、以前、あることで、一人意見が違って、 「私一人」対「他全員」という状況になったことがあります。 他の人と、少し違うことを思ったり、まったく違うことを思って、 それを口に出…

人は毎朝、「ブッダ」になる!?

「ブッダ」というと、一般的に、お釈迦様のことを指す、 と思います。 私も、仏教の授業を受けるまでは、そう思っていました。 それはそれで、特に、まちがってはいないのですが、 本当は、「ブッダ」というのは「目覚めた人」という意味だそうです。 つまり…

「一艘の小舟」のお話。

以前、仏教の授業を受けたときに、 先生が教えてくださったお話があります。 どこかにきちんと書いてないかと探してみたのですが、 どうしても見つからないので、私の記憶で、 「一艘の小舟」と題して、お話させていただきます。 「一艘の小舟」 むかし、あ…

「改めようとしない過ち」はしない。

論語の学而篇に、 「……過てば則ち改むるに憚ること勿れ」 (……あやまてば、すなわち、あらたむるに、はばかること、なかれ) という言葉があるそうですね (『わかる・使える はじめての論語』P30より)。 これは、「まちがったら、躊躇していないで、すぐに…

「怒ること」について。

「怒ること」は、からだによくないらしいですね。 しかし、からだによくないから、という理由だけで、 私は、「怒ること」をしなくなる私には、ならないと思います。 「怒りをコントロールする」とか、 「怒りたくなければ、怒らなければいい」とか、 あと、…

「責任」について。

人は「責任」を気にしていると思います。 時々、「私の責任じゃないからね」と念を押す人がいますが、 その人も、あとで責任追及をされないようにするために、 そう言っているのではないかと思いますので、 やはり、「責任」というものを気にしているのだと…

私にとっての「お経」について。

今日は(今日も?)、少し、私自身のことを書かせていただきます。 人のプライバシーに関わってくることなので、 具体的なことが書けないのですが、 私が生きてきた中で、一番苦しかった出来事が、 その昔、ありました。 あの頃は、四六時中「どうしよう、ど…

「修証義(しゅしょうぎ)」に出てくる、私のお気に入りの箇所。

「修証義」は、曹洞宗で親しまれているお経だそうです。 『お経がわかる本』によれば、 「修は修行、証は悟り、義は意義をあらわす」のだそうです。 また、曹洞宗の在家信者と僧侶のための、 「教化(きょうか)の標準書」にあたるそうで、 正しくは、 『曹…

ある、おばあ様から教えてもらったお話。

今日は、私の知り合いのおばあ様から教えてもらったお話を、 させていただこうと思います。 8年前、おばあ様は、ご主人(おじい様)を亡くされました。 その8年前のある冬の日、ご主人(おじい様)の具合が悪くなり、 病院に行ったところ、入院をすすめられ…

「八つ当たり」が証明するもの。

「八つ当たり」というのは、 関係のない人に、迷惑をかける行為ですから、 人として、してはいけないことですよね。 何か、嫌なことがあっても、 自制しなければならないことだと思います。 しかし、自分が「八つ当たり」の対象になってしまうことは、 予感…

「許しの対象」について。

一般的に、「許し」は、「よいものとして、すすめられている」 というように、私は感じています。 しかし、許し難いことが起こったならば、 「許せない」と思って当然、と私は思っています。 頑なに、「許さない」とすることで、 損をすることもあるのかもし…

私の、「私の担当者」という考え方について。

私が、「自殺の阻止」を最大の目的として書いた、 『人生に関する私の見解』という本に、 私の、「私の担当者」という考え方について、 述べている箇所(P88・89)があります。 その箇所をここに掲載させていただきます。 「私の担当者」 気がついたときには…

「銃には、銃でしょ」と思わせないことについて。

警察や消防、自衛隊の方々が、 事件や災害発生時に、救出活動を行ってくれます。 現場で、私たちを、命がけで救済してくださる方々です。 私は、このような方々に対し、 生涯、脱帽したままになると思っています。 ですので、 日本が戦争に参加とならないよ…

安保関連法案が、衆院特別委員会で「可決」となりました。

予想していたとはいえ、前日(14日)の、 石破大臣の「国民の理解は進んできたということを、言い切る自信は、 私にはあまりありません」という発言に、 強行採決をしない可能性もまだあると、 私は、ほんの少し、期待をしていました。 「怒号が飛び交う」「…

「二河白道(にがびゃくどう)」というお話について。

仏教に出てくる「二河白道」というお話について、 今日は述べてみたいと思います。 『真宗入門』という本の中に、「二河白道」についての説明があります ので、抜粋して、引用します(P99・100)。 一人の孤独な旅人が、強盗の一団と野獣の群れに出くわしま…

「解釈」について。

私は、本に書いてあったことでも、誰かが言ったことでも、 どのように「解釈」するのかは、「曲解」でなければ、 基本的には、その人の自由だろうと思っています。 ただ、私は以前、 『よくわかるキリスト教』という本を読んだ中で、 自分の「解釈」が思い込…

人は、「神様の再計算」にはたらきかけているのだと思います。

「運命」は変えられるとも、変えられないとも聞きますが、 私は「運命は、変えられる」と思っています。 私は、いつ、どこで生まれたのかは、変えようがないことなので、 こういうのは、「宿命」というのだろうと思っていました。 そして、「宿命」を『広辞…

来週、「安保関連法案」の「強行採決」はあるのか。

「安保関連法案」を、「決めるべきときには決める」という安倍首相。 来週、採決に踏み切る構え……というニュースを見ました。 安倍首相は、 「国民の理解を深める」とか、 「丁寧な説明をしていく」とか、 おっしゃっていたと思います。 あちらこちらで、反…

意見が一致しないなら、「保留」にするのがいいと思う。

仲がよい者同士なら、意見が一致することは、 よくあることだと思います。 たとえ、意見が一致しないことがあっても、 あまり問題にはならないかもしれません。 問題なのは、仲がよくない者同士の場合ですよね。 また、日常生活においては、家庭や職場など、…

「個別的自衛権」と「集団的自衛権」における、私の心境。

私は、個別的自衛権は「合憲」で、集団的自衛権は「違憲」 だと思っています。 一応、「違憲・合憲」をはっきりさせてみましたが、 心境は、シンプルなものではありません。 そこで、今日は、この問題に対する、私の(やや複雑?)な心境を 述べてみたいと思…

「いじめ」を苦に、岩手の中学2年生が、自殺してしまいました。

岩手県で、中学2年の男子生徒が、列車にはねられて亡くなり、 「いじめ」を苦にした「自殺」だったのではないかとみられている、 とのニュースを見ました。 聞けば聞くほど、残念な話が出てきます。 彼は、担任の先生に、何度もSOSを発信していたのに、 それ…

「口ぐせ」はありますか。

以前、『運命は「口ぐせ」で決まる』という本を読みました。 人は皆、口ぐせ通りに、自分の人生を歩んでいるそうです。 また、望んでいることを口に出して、 口ぐせにしてしまえば、 思い通りの人生が歩めるそうです。 口ぐせになるほど、人が思い込んだこと…

なでしこ、カッコイイ!!

ワールドカップ、なでしこ、準優勝、おめでとうございます。 得点はどうであれ、私には、いいところしか見えてきません。 何があっても、気持ちも足も、ちゃんと次に向かっているところとか、 選手の皆さんの不屈の精神とか、 お互いにお互いを、信頼しきっ…

「苦」と「楽」について。

私は、これまでの人生に、苦しいことも、楽しいこともありました。 そして、苦しい時の真っ最中に、 「楽はいらないから、苦もなくしてくれ」 と思ったことがあります。 ただ、苦の状態から脱出して、 ようやく、その時のことを振り返ることができた時に、 …

私は「人が、人を変えることは、できる」と思っています。

「人は、変わるし、変われるけれども、 人が、人を変えることはできない」という表現を、 何度か耳にしたことがあります。よく本にも書いてあります。 また、「人を変えるのではなく、自分を変えるのだ」というのも 見聞きします。 もちろん、自分を省みると…

「従軍慰安婦」のニュースを見てきて、思ったこと。

これまで、「従軍慰安婦」のニュースを見てきて、 私が一番に思うことは、 「こんなに複雑になる前に、何とかならなかったのか」 ということです。 一般的に、「悪いことをした人は、謝る」 「悪いことをしていない人は、(ふつうは)謝らない」 ということ…

年金機構の情報流出の対応に、税金が使われることについて。

日本年金機構の個人情報が流出した事件は、 まだまだ、現在進行形の事件ですね。 今回の事件は、年金機構の職員が、 ウィルスメールを開封したことから始まったことだと思いますが、 職員に対する注意喚起の遅れで感染が拡大したり、 問題が発覚後も、 イン…