世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

東海道新幹線の車内で起きた放火事件について。

悲しい事件が起きてしまいました。

ご存知の方も多くいらっしゃると思います。

 

ある男性が、東海道新幹線の車内でガソリンをまいて、

自らもガソリンをかぶって、ライターに火をつけ、

焼身自殺をし、

列車に乗り合わせていた乗客の方々に、

熱さ、息苦しさ、怖さ……多大な影響を与えてしまいました。

そして、乗客のうちの一人であった、ある女性の方の命が

奪われてしまいました。

 

鉄道営業法で、車内へのガソリン等の持ち込みは、

「原則」禁止となっているそうですが、

結局、チェックが行き届かないため、持ち込むことができてしまう

のが現状のようです。

 

しかし、このような事件が起きて、

これまでにはない対策が必要になってくるだろうと思います。

 

私は、世の中から自殺する人をなくしたい、

と日頃から思っています。

 

ですので、この度の事件で、

自殺をする人がいたということは、残念なことでした。

 

自殺を図る前日の、あの男性に、知人の方が、

「ポリタンクを持って、どうしたの?」

「何でガソリンが必要なの?」

というようなことを、尋ねたそうですが、

私は、この知人の方の「問いかけ」をきっかけに、

彼に、我に返ってほしかったです。

 

私は、自殺をする人の、自殺理由は、

誰かにとって「死ぬほどではないこと」であっても、

その人にとって「死ぬほどのこと」であることもある

と思っています。

今回は、理由について、

ここで、どうこう言おうとは思っていないです。

 

もちろん、誰かに相談できなかったのかな、

とは思いますが、誰にも相談できなかったから、

将来を悲観したのかもしれません。

 

的外れではないところへ相談しに行っても、

相談に乗ってもらえないことがあるのは、

私にも経験があることなので、

将来を悲観したくなる気持ちになることは、

あるだろうと思います。

 

また、自殺を図った場所が、

奥深い山の中、森の中など、誰にも気づかれないような場所ではなく、

新幹線という公共の乗り物の中だったというのは、

社会に対する「あてつけ」だったのかもしれませんし、

自分が死んだことを、誰にも気づいてもらえないのでは、

「あまりに、自分がかわいそうだ」

ということだったのかもしれません。

 

もしかしたら、一人で死んでいくことの寂しさが、

やさしい誰かを一緒に連れて行こうとする、

ということも、あるのかもしれません。

 

しかし、何の罪もない方を巻き添えにするのは、

自分にどのような理由があろうとも、

本当に、あってはならないことだと思います。

 

巻き添えとはいえ、命を奪った事実を思えば、

「殺人」と変わりない、と私は思います。

 

警察も、「殺人と放火」の疑いで、男性宅の捜索を行ったようです。

 

とにかく、あの男性に、自殺の決意がなかったら、

殺人もなかったことになります。

 

もし、あの男性の自殺が阻止できていたら、

二つの命が、今日も、この世の中に存続していたかもしれない

と思うと、私は、やはり、残念で仕方がありません。

 

 

お読みくださいまして、ありがとうございました。