世の中の観察日記

世の中を見て、思ったこと・考えたことを自由につづって参ります。このブログを読んでくださる方々と、「安心」を共有することを望んでいます。

仏教(関連)

禅語「回光返照(えこうへんしょう)」。

ようやく春が感じられる季節となりました。 私は先日、太陽の日射しに照らされて気づいたことがありました。 そして、「回光返照(えんこうへんしょう)」という禅語を 思い出しました。 「「回光」とは、光り輝いていた太陽。「返照」とは、太陽が西に沈む…

「末法(まっぽう)時代」に私が願うこと。

久しぶりに記事を更新させていただきます。 コロナ禍にあり、非道な戦争が起き、再び大きな地震があり、 とても大きなことが起き続けていると感じております。 また、大きい小さいにかかわらず、 解決方法が見出せない問題を抱えていたり、 世間と空気が合わ…

私の今年の収穫……“居心地のいい位置”がわかったこと。

本日は2021年11月16日です。 来年まで1ヵ月以上ありますが、 今回の記事は、私の今年最後の記事になります。 昨年から記事の更新は年3回にさせていただいており、 このような更新頻度の少ないブログであるにもかかわらず、 いつもお越しくださる皆様に、大変…

「あたりまえの素晴らしさ、ありのままの素晴らしさ」について。

豪雨・土石流の被害に遭われました方々に、 心よりお見舞いを申し上げます。 前回、ブログの記事を更新してから約4か月が経ちますが、 甚大な被害をもたらした災害があり、 依然としてコロナ禍にあり、 オリンピック開催の時が迫り、 政府に対する不信も、政…

「生きること」について。

コロナ禍、地震災害など、被害に遭われました方々に、 心からお見舞いを申し上げます。 また、医療に従事してくださっている方々に、 そして、その方々を支えてくださっている方々に、 私たちは本当に助けられていると思います。 どうもありがとうございます…

「回向(えこう)」について。

まず、ごあいさつからさせていただきたいと存じます。 当ブログは約4か月に一度、更新をさせていただいております。 11月を迎えて書かせていただく今回の記事は、 今年最後の記事になります。 更新の回数が大変少ないにもかかわらず、 お越しくださった皆様…

禅語「把手共行(はしゅきょうこう)」。

新型コロナウィルスに感染された方々へ お見舞いを申し上げます。 そして、九州地方の豪雨により被災された方々へ お見舞いを申し上げます。 また、医療従事者の方々、ボランティアの方々、 困難な状況に手を差し伸べてくださる方々に、 心から感謝いたして…

「忍辱(にんにく)」について。

久しぶりに記事を更新させていただきます。 令和2年を迎えてから初めての記事になりますが、記事の更新を予定していた3月が、新型コロナウィルスの猛威でこれほど大変な世の中になっているとは思いもよりませんでした。 そのような中、今年は3月17日に春…

除夜の鐘を鳴らすことについて。

本年最後の記事を書かせていただきます。 当ブログにお越しくださいました皆様、 そして、当ブログを気にかけてくださいました皆様に 心から感謝いたしております。 どうもありがとうございました。 今年も12月に入り、大晦日が近づいて参りました。 ご存知…

禅語「啐啄同時(そったくどうじ)」。

台風・大雨により被災された方々へ 心よりお見舞いを申し上げます。 私は千葉県千葉市に住まいがあり、 台風15号の時には2日間程度の停電に遭いました。 9月に入っていたものの、夜は夏のように暑くて眠れず、 冷蔵庫のヒンヤリ感が徐々に奪われていくことを…

禅語「拈華微笑(ねんげみしょう)」。

元号が「平成」から「令和」へ変わってから12日目を迎えました。 ゴールデンウィークもすでに終わり、 祝賀ムードが落ち着いてきたように思います。 しかし、「令和」という時代に対して何らかの期待をもった雰囲気は、 今も続いているように思います。 「(…

「四門出遊(しもんしゅつゆう)」というお話から思うこと。

新年を迎えてから、 もうすぐ2週間になるところでございますが…… あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 「新しい年がはじまった」ことに因み、本日の記事では、 私が以前から、「出発」というイメージをもっていた 「…

禅語「一期一会(いちごいちえ)」。

※当記事は、本年最後の記事でございます。 当ブログにお越しくださいました皆様、 どうもありがとうございました。 現時点で本年を振り返りますと、 「一期一会」という言葉(禅語)が脳裏に浮かんで参りました。 それは今年、私自身がこれまで感じていた「…

「師の握りこぶしはしない」ということについて。

大雨による被害に遭われました皆様に、お見舞いを申し上げます。 テレビに目を向ける度に、死者数・安否不明者数が増え、 山とも川とも街とも言えない被害の状況が映し出される映像に、 思わず目を伏せてしまいます。 そして再び目を開いても、 命がけで命を…

『五観の偈(ごかんのげ)』というお経が教えてくれること。

先日、千葉県印西市にあるピザレストラン 『PIZZERIA OSOROKU』(ピッツェリア オソロク) というところで食事をしました。 〈お店の前のお庭の様子です〉 こちらは、障がいのある方を雇用していて、 注文を取るのも、食事を運んでくるのも、 何らかの障がい…

「念仏」について。

※この度の記事は、約4500字になっております。 皆様のご都合に合わせてお読みいただけたら幸いです。 先日(2月25日)、平昌オリンピックが閉会しましたが、 開催中は、テレビでできるかぎり競技を拝見しておりました。 選手の皆さんの陰の努力、 自分を支え…

禅語「冷暖自知(れいだんじち)」。

2018年を迎えてから初めての記事でございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 そして、初回の記事は、 「今年、私がしたいと思っていること」 の一つを述べさせていただくことにしました。 それは、 「冷暖自知(れいだんじち)」という禅語を…

「よく生きること」について。

※本日の記事は、約3,800字になっております。 皆様に、ゆるすお時間がありますときに、 お読みいただけたら幸いです。 昨年の今頃、私は2017年の目標として、 「要領の悪さ、行動力・柔軟性の乏しさの修正」 を掲げました。 少々の修正はできたように思って…

禅語「知足(ちそく)」。

本日は、「知足(ちそく)」という禅語について、 私が思っていることを述べさせていただこうと思います。 「知足=足るを知る(=足りていることを知る)」は、 老子の言葉としてご存知の方も多くいらっしゃることと存じます。 また、原始仏典と言われてい…

「悪口」という「矢」の向かうところについて。

私は以前、 『「悪口」と「愚痴」と「批判」について。』 という記事を書かせていただいたことがあります。 しかし、こちらの記事の中で、「悪口」については、 「人を悪く言うことだから、 いつの日も「言ってはいけないこと」だと思います。」 ということ…

「竹」の生き方について。

九州における豪雨の被害に遭われました皆様へ、 心より、お見舞い申し上げます。 本日は、私がしばらく考えておりました、 「竹」の生き方について、 述べさせていただこうと思います。 数か月前から、私の友人であり、 はてなでブログを開設されている方で…

「つくべき縁」「離れるべき縁」について。

先月(3月)から今月にかけて、 卒業式、入学式・入社式などがある春の訪れとともに、 「別れ」と「出会い」という言葉を 何度か見聞きいたしておりました。 また、私の前回の記事では、 「仏教」や『歎異抄(たんにしょう)』に対する、 皆様の温かいまな…

私の、仏教が大好きな理由。

私は仏教徒ではありませんが、 仏教が大好きです。 仏教の教えの中で、 私が大変気に入っておりますのは、 「自灯明・法灯明(じとうみょう・ほうとうみょう)」 という教えです。 「自灯明・法灯明」は、 「自分をよりどころとし、正しい教えをよりどころと…

禅語「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」。

「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」という禅語があります。 『広辞苑』にも、「脚下を照顧せよ」と載っており、 その意味は、 「足もとに注意せよ。真理を外にではなく、自己自身の内に求めよ」 ということだと書いてありました。 また、『ブッダの教えがわか…

「非僧非俗(ひそうひぞく)」について。

本日は、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が、 ご自分に向けておっしゃった言葉と言われている、 「非僧非俗(ひそうひぞく)」について、 述べさせていただこうと思います。 「非僧」は、「僧に非ず(そうにあらず)」=「僧ではない」、 「非俗」は、「俗に非ず(…

「到彼岸(とうひがん)」と「お布施」について。

今年は、本日(9月25日)が、彼岸明けでしたね。 お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日として、 それぞれ7日間にわたり行われる日本独自の仏教行事、 ですよね。 ご先祖様を偲んだり、 いつも見守ってくださっていることへの感謝の気持ちを伝えたり、 おはぎ…

「生と死を尽くすこと」について。

本日は、私の好きなお経の一つである、 『修証義(しゅしょうぎ)』というお経から、 私が感じた、「生と死を尽くすこと」について、 述べさせていただこうと思います。 曹洞宗(そうとうしゅう)の開祖・道元(どうげん)禅師は、 仏教の真髄を説くために、…

禅語「和顔愛語(わげんあいご)」。

「和顔愛語(わげんあいご)」という禅語があります。 ご存知の方も多いと思いますし、 また、どういう内容か、文字からだいたい想像がつく、 という方もいらっしゃると思います。 おわかりの通り、「和顔愛語」は、 人に、「和顔……和やかな顔」で、 「愛語……

「対機説法(たいきせっぽう)」について。

今日は、 仏教の開祖・釈尊(しゃくそん)が行ったと言われている 「対機説法(たいきせっぽう)」という説法について、 私の考えを述べてみたいと思います。 『広辞苑』で調べると、「対機説法」とは、 「教えをきく人の能力・素質にふさわしく法を説くこと…

私は「他力も自力も必要」と思っています。

※本日は、長めの文章です(文字数は4000字程度です)。 皆様に、許すお時間があるときにお読みいただけたら幸いです。 今日は、「他力(たりき)」と「自力(じりき)」について、 私の考えを述べさせていただこうと思います。 『広辞苑』によると、 「他力…